大人の過蓋咬合(噛み合わせが深い)の治療について

過蓋咬合はどのような症状なの?

奥歯をかみしめたときに下の前歯が見えないもしくは下の前歯で上の歯の裏側の歯茎をかんでしまうといった症状があります。また、上顎前突症(出っ歯)や、叢生(八重歯)の状態を併発していることもあります

どうして過蓋咬合になってしまうの?

上顎が過成長で長くなっている、下顎が小さいなど、骨格の位置関係に異常があることや、歯の問題である前歯が大きく伸びすぎていること奥歯を虫歯などで失い、奥歯の高さが合っていない状態が続くことで、前歯に負担がかかってしまい咬み合わせが深くなってしまうことがあります。また、強く噛みしめる癖や歯ぎしりなどの癖で奥歯がすり減り、過蓋咬合を引き起こしてしまうこともあります。

どういった治療法が適しているの?

前歯を歯茎側に動かし、奥歯を正しい位置まで伸ばすことで、咬み合わせを浅くするために、マルチブラケット装置で治療するのが一般的です。叢生の治療と同様にセラミックブラケットやホワイトワイヤーを用いると目立ちにくいですが、どうしても人に知られたくないのであれば裏側からの治療(インコグニート)やインビザラインやアソアライナー(マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置)で治療することだ出来ます。

上顎の過成長や下顎の小さいなど骨格的なことが原因が大きいのであれば、顎変形症の治療として保険診療が可能です。手術を併用することで骨格的に改善しながらかみ合わせも改善する治療を行います。

詳しくは顎変形症へ

成人の過蓋咬合の症例をご紹介します。

大人過蓋咬合(非抜歯) 20歳、女性
主訴 前歯の凸凹が気になる
検査 セファログラム分析より上下顎の前後的位置は問題ないが、上顎前歯の舌側傾斜が認められた。模型分析より上下顎歯列弓幅径の狭窄が認められた。
治療計画 マルチブラケット装置にて、上下顎の幅径の拡大によりスペースを確保し、前歯の圧下および排列を行う。
経過 上顎大臼歯の過剰な近心移動を抑制するために、トランスパラタルアーチを併用し、2年1か月でマルチブラケット装置を撤去し、保定を開始した。

治療開始

治療開始

治療開始

10か月後

10か月後

10か月後

2年3か月後

2年3か月後

2年3か月後

過蓋咬合にならない予防策はあるの?

乳歯をむし歯で早期に失ってそのままにしていたりすることが原因になることもありますので、子供の時から虫歯治療にしっかり通うことが予防になります。成人してからは咬む力が強い人が多く、奥歯がさらに削れることで下の前歯が口蓋の歯茎を噛んでしまって傷ができてしまうこともありますので、早期に矯正相談を受けられることをお勧めします。

骨格的な問題や歯の問題、噛みしめなど様々な原因が組み合わさって起こるため、当院では精密検査の分析に基づいた、現在の状態の原因に対する治療方針を患者さんに合わせて提案しております。

大人の過蓋咬合の症例をご紹介します。

30歳、女性
主訴 かみ合わせが深く出っ歯が気になる
検査 セファログラム分析より上下顎の前後的位置は問題ないが、下顎前歯の舌側傾斜が認められた。模型分析より上下顎歯列弓幅径の狭窄が認められた。
治療計画 上下左右第一小臼歯を抜歯を行い、マルチブラケット装置にて、上顎前歯の圧下及び遠心移動、下顎前歯の圧下および排列を行う。
経過 3年4か月でマルチブラケット装置を撤去し、保定を開始した。現在保定中であるが咬合は安定している。

開始時

開始時

開始時

3年4か月後

開始時

開始時

12歳、男性
主訴 出っ歯が気になる
検査 セファログラム分析より下顎の後方位が認められ、上顎前歯の唇側傾斜及び高位が認められた。
治療計画 上顎左右第一小臼歯を抜歯を行い、マルチブラケット装置にて、上顎前歯の圧下及び口蓋側への移動および排列を行い緊密な咬合を獲得する。
経過 2年3か月でマルチブラケット装置を撤去し、保定を開始した。現在保定中であるが咬合は安定している。笑ったときの歯の見え方が良くなったとご本人は満足されている。 

開始時

開始時

開始時

3年4か月後

開始時

開始時