子供の開咬(オープンバイト)の治療について

開咬はどのような症状なの?

奥歯をかみしめても上下の前歯に隙間がある状態で前歯で食べ物をかみ切ることができません。また、前歯の間から舌が見えてしまう状態です。

どうして開咬になってしまうの?

子供の開咬は舌の癖と咬む力が弱いことが原因で起きます。舌の癖は特に舌突出癖が問題で水を飲みこむときに上と下の前歯の間に入れることによって前歯の伸びをおさえてしまうことにより、前歯が当たらない状態になっています。咬む力が弱いと奥歯が伸びだしてくることにより前歯で当たらない状態になります。

どういって治療法が適しているの?

舌の癖を改善したり、咬む力をトレーニングする方法として、口腔筋機能療法(MFT:ミオファンクショナルトレーニング)を行います。

またタングクリブなどの矯正装置を補助的に使用することでより効果的に改善します。子供の時期から始めるほうが、悪い癖を取り除く適応能力が高く、成長もコントロールしやすいことから、より効果的であるといわれています。(大人はなかなか悪い癖が取りづらいです)

メリットは歯を動かす矯正装置を使わないでトレーニングで改善する可能性が大きいということです。ただし遺伝子的な要因が大きく習癖の改善だけでは治らない骨格性のものに関しては、顎変形症の治療(外科的な治療)が必要になることもあります

子供の開口の症例をご紹介します。

11歳、女性
主訴 前歯で食べ物が噛み切れない。
検査 日常や嚥下時に舌突出癖があり、模型分析より上顎歯列弓の幅が狭い。
治療計画 舌を中心に筋機能訓練(MFT)を行いながら、就寝時にタングクリブ付きの拡大床で歯列弓幅径の拡大をはかる。
経過 舌習癖の改善により前歯の開咬状態の改善が認められた。現在は第二大臼歯萌出まで経過観察を行っている。

開始時

開始時

装置

装置

6か月後

6か月後

開咬にならない予防策はあるの?

そのままにしておくと、顎の関節が痛くなったり、見た目がコンプレックスになったりといった影響が出ることもあります。子供の時にトレーニングをすることで開咬の状態が完治するに越したことはありませんが、開咬の程度を少なくすることにより、永久歯に交換後に仕上の矯正治療する治療期間や治療内容の点でお子様に負担が少なくなります。お子様が前歯でせんべいなどのかたいものをかみちぎるのを嫌がったり、普段舌が出ている気がするといったことがあれば、一度相談されてみてはいかがでしょうか。