子供の出っ歯の治療について

出っ歯はどのような症状なの?

上の前歯が前に傾いていたり、下顎が後ろの位置にあることで上の前歯が出ている状態です。

どうして出っ歯になってしまうの?

下唇が上と下の前歯の間に入ることで、上の前歯が前に傾いたり下の前歯が後ろに傾いたり、さらに下顎が前に成長したいのにゴムのように弾力のある下唇によって後ろにおしこまれてしまい成長を妨げられてしまうことによって起こります。よく出っ歯のお子様は下唇に上の前歯の裏の型がはいってガサガサしていたりしているのはこのためです。

意識をして下唇を咬まないようにしても、ギャップがあるためそこに入り込んでしまい、そのことでギャップが改善しないというサイクルに入ってしまっています。

どういった治療法が適しているの?

歯の傾きを改善したり、下顎の前への成長を誘導するため、夜に寝る時に使用するマウスピースタイプの装置(写真)を使用します。顎が小さくて永久歯が並ぶスペースが足りなさそうなときは装置に拡大ネジを組み込み幅を広げることによって叢生の改善も図っていきます。

メリットは夜のみの使用でよいこと、痛みがほとんどないこと、取り外しの装置なので歯磨きがしにくいということがないということです。デメリットは毎晩装置を使用しないと効果が少ないということです。当院ではカラフルな装置の中からお気に入りの装置の色を選んでもらうことや、装置チェック表(写真)に記載していただくことで、達成感を覚えてもらうことで習慣づけていただいてます。

最初のうちは違和感があり、寝ているときに無意識のうちに外してしますことがあるのですが、朝外れている日は学校から帰ってきてから家で起きている時間はめておくことで違和感が少なくなり、朝まで入っている日が多くなっていきます。

それでもなかなか夜寝るときにはめられない方は第二の手段として固定式の装置で拡大していきます。メリットは固定式のため装置を忘れるということはないのですが、デメリットとして歯磨きが不十分だとむし歯になるリスクがおおきくなるということです。

詳しくは顎変形症へ

子供の出っ歯の症例をご紹介します。

7歳、女性
主訴 出っ歯と下の前歯の凸凹が気になる
検査 セファログラム分析より下顎の後方位及び模型分析より歯列弓の幅が狭い
治療計画 バイオネータにて下顎の前方への成長誘導を行い(2年)、拡大床にて歯列弓幅径の拡大をはかる(1年程度)。
経過 骨格的な上下顎の前後的な位置関係を整えた後、叢生を解消するため拡大床へ移行した。現在永久歯に交換終了まで経過観察中。

開始時

開始時

開始時

2年後

2年後

2年7か月後

2年7か月後

出っ歯にならない予防策はあるの?

乳歯列の時は下顎の成長にほとんど影響がありませんが、上の前歯が生えてくるときに指しゃぶりなどの癖が残っていると上の前歯が前に傾いたり下の前歯が後ろに傾いたりすることで下唇をかんでしまうというサイクルに入ることがあります。ただ、そのタイミングで装置を使用することにより環境を整えることで、出っ歯の状態が改善し、永久歯列になったときに気にならなければ子供の治療のみで終了するお子様も多いです。

下顎が後ろの位置にあることが原因のお子様は、下顎の成長が促すことができるのは7歳から10歳程度の期間です。永久歯列になる12歳からではなかなか成長を促すことができないため骨格的なギャップを歯でカモフラージュする必要があり上の歯を下より多く抜くことによって治療を行わなければならなくなる可能性があるので、気になる方は上の前歯が生えかわったタイミングでの相談をお勧めします。